最後の投稿が約2年前、コロナ前ということになるので、かなり久々の投稿となりますね。
相変わらず、バカの一つ覚えのように毎年毎年同じお味噌ばかり仕込んでいたのですが、今年2021年はオートミール麹味噌(正確にはお味噌とは呼べないらしい)の試作を続けて来ました。
そもそも、だいぶ前に妻が日本からお土産に持って帰って来てくれた、麦味噌(田舎味噌)を初めて食べた事があり、その美味しさに驚いて、こちらでもあの味を再現してみたくて、オーストラリア産のBarley(大麦)で過去に何回か仕込んでみたことがあります。
ただオーストラリアでは理想の精麦具合の大麦が手に入りにくく、いつも皮の残った状態の大麦で麹をつくって、お味噌を仕込んでたのですが、どうしても皮が残って口当たりも悪く、美味しい麦味噌を作ることが出来ませんでした。
なので、ずーっと諦めていたんですが、今年に入ってから愛媛県宇和島市で昔ながらの麦味噌を造られてる井伊商店3代目当主、井伊友博さんとSNSを通して交流を深める機会をいただきました。とても寛大な方で、代々伝わる特殊な製麹製法から秘伝の麦味噌の仕込みまで、惜しみ無く教えてくださいました。それに触発されて僕も数年ぶりに麦味噌熱がぶり返したわけです。
実は以前、FB発酵グループでのやり取りの中で、「おばあちゃんが押し麦で麦味噌を仕込んでます」と教えていただいた事があり、それをヒントにもしかして「オートミール」でも出来るんじゃないかと、ちょっと前から妄想していたのを、今年に入ってからやっと試作し始めたわけです。
前置きがだいぶ長くなりましたが、ここからがいよいよ「オートミール麹味噌」です。
2021年3月に初のオートミール麹を仕込んでみて、井伊商店さんの製法を真似たオートミール麹味噌を仕込んでみました。約3ヶ月ほど熟成させた後、ドキドキしながら味見をしてみた所、メチャクチャ美味しいオートミール麹味噌になっていました。麦味噌文化圏の妻からも、これなら美味しいと合格点をいただきました。
海外なら比較的に手に入りやすい、オートミール(燕麦)から美味しい麦味噌っぽいモノが出来たら良いなと願ってはいたんですが、予想を超える美味しさのオートミール麹味噌となりました。
次回から、いよいよオートミール麹の驚きの製法を紹介したいと思います。